人生丸ゴト握ッテ回ス (野口武彦著作データ)

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2004-11-12江戸文学の詩と真実

[][]基本情報

Title
江戸文学の詩と真実
発行日
1971/5/30
出版社
中央公論社

[][]目次

[][]出だし

 祗園南海、名は瑜、字は伯玉、南海はその号で他に蓬莱、鉄冠道人、湘運居などの別号がある。南紀和歌山の人、紀州徳川家に仕えた藩儒であるが、むしろ詩名をもって聞こえ、江村北海の『日本詩史』以来、新井白石、梁田蛻巌、服部南郭とならんで江戸有数の大家として知られる。また、池大雅に画法を伝えた南画の創始者のひとりとしても有名である。

 わたしは漢詩の専門家ではなく、日本漢文学の研究者でもなく、また美術の分野にいたってはまったくの門外漢という他はない。その不識をもかえりみず、わたしがあえて祗園南海を論じてみようと思い立ったのは、このひとりの文人儒者の生涯と作品とを通じて日本の近世社会における文学者の存在の意味を考えてみようという念願に発している。わたしはこの人物の探求をとおして江戸時代にあっては文学とは何であったのかの問題について考え、あわよくばそれを介して文学とは何かというわれわれにとって永遠に新しい問題に接近してゆく上での一つの視点を構築してみたいと思うのである。

[][]感想

最初の江戸文学論考。この時期(安保騒動の直後)に野口が江戸文学に託して語りたかった「詩と真実」を味わうべし。

後に『荻生徂徠』としてまとめられるケン園学派(字が出ない!)の領袖の一人であった太宰春台や、江戸後期文学を語る上で外せない太田南畝蜀山人に加え、畠中胴脈や祗園南海といったマイナーな文学者・儒学者が取り上げられている。太宰春台の堅物ぶりがユーモラスなのに比較して、蜀山人には案外冷たい(笑)論調になっているのが興味深い。

JasonBaistJasonBaist 2017/01/25 04:18 напечатать книгу киев http://wkrolik.com.ua/products/kalendari

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